002☆初回点検
(廃番のため販売終了・部品供給終了。)

メーカー(PGO社)では
初回点検を
走行300kmと定めていて、
このときにエンジンオイルと
ミッションオイル、
ディファレンシャルギヤオイルを
交換するように指定しています。
各オイルの推奨スペックは-----
エンジンオイル(右写真)
推奨粘度:SAE 15W-40
交換容量:800cc(全容量 1000cc)
ミッションオイル
推奨粘度:SAE 140
交換容量:90cc(全容量110cc)
ディファレンシャル
ギヤオイル(右写真)
推奨粘度:SAE 140
交換容量:300cc(全容量330cc)
PGOはかなり硬めの
ギヤオイルを推奨していますが、
国産スクーターは
80〜90番あたりが主流。
スリーホイールJAPANの
これまでの経験からしても、
ディファレンシャルギヤオイルはもう少し柔らかめのほうがいいということで、
アイミーにはNUTEC(ニューテック)の高級ギヤオイル
ZZ-31(
75W-85)を使ってみました。

ただし、真夏は「ちょっと油膜が薄い気が
しないでもないなぁ」という感じ。
案の定、初回点検でオイルを交換してみると、

エンジンオイルと
ミッションオイルは
きれいだったのに、
ディファレンシャル
ギヤオイルだけは
金属分が混じって
いました(左写真)。
そこで、オイルの専門家に相談してみると-----
「ミッションは難しいんですよ。ギヤによって回転数がけっこう違うので、
“1〜2速はよくても、4〜5速はいまひとつ”なんていうことが起こりうるんです」
なるほどねぇ。
「
気温25度がひとつの目安じゃないでしょうか?
普段走るときの気温がこれより低ければZZ-31(
75W-85)、
高ければZZ-32(
80W-120)を使えばいいと思いますよ」
確かに、気温によって使い分けるのは妙案ですね。
体感的にも、この数値には納得させられます。
というわけで、これから冬に向かうアイミーには
ZZ-31(75W-85)のほうを入れてみました。
実際に、気温が下り始めた秋口からは”油膜が薄いようなフィーリング”が
陰を潜め、とてもいい感じで走れています。
ちなみに、このギヤオイルは化学合成・エステル系で
お金に糸目をつけずに開発されているため価格も高級(笑)。
ただし、アイミーは交換容量が少ないので、
スリーホイールJAPANのように量り売りしているところでは
実質的な価格はたいしたことありません。
オイルをケチるとロクなことがない
(必ずと言っていいほど耐久性が低下する)ので、
これくらいの贅沢は許してあげてくださいね。
ちなみに、メーカーが推奨する今後の
オイル交換サイクルは
走行3000kmごとです。
もちろん、これより短い期間で交換してくださっても、いっこうに構いません。
むしろ、そのほうが耐久性は確実に高まります。
というわけで、スリーホイールJAPANの推奨オイルをまとめておきましょう。
エンジンオイル---交換容量800cc
NUTEC
ZZ-03(10W-40)
ミッションオイル---交換容量100cc
気温25度以下:NUTEC ZZ-31(75W-85)
気温25度以上:NUTEC ZZ-32(80W-120)
ディファレンシャルギヤオイル---交換容量300cc
気温25度以下:NUTEC ZZ-31(75W-85)
気温25度以上:NUTEC ZZ-32(80W-120)
※「
気温」は通常走る時間帯を目安にしてください。
→
通勤・通学が主用途なら
朝・夕の気温、
日中のお出掛けが主用途なら
その日の
最高気温を目安にしてください。
最後に、繰り返しておきましょう。
オイルをケチると、ロクなことがありません。
たいした量じゃないからこそ、アイミーにはぜひ高級なオイルを入れてあげてください。
それが長くトラブルフリーで乗り続ける秘訣です。
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